Googleの悪夢?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100501-00000005-cnn-int

はじめはどのあたりがGoogleの悪夢なのかよくわからなかったけど,つまりはWebページのランキング方法として,Googleがやっているようなリンクに基づく方法と,Likeボタンによる方法とだとどちらがよいかってことなんだと理解した.*1


確かに,ソーシャルの利用はGoogleもまだうまくいっていない部分だと思うし,Likeボタン利用でどのようなランキングが出てくるのかは興味がある.しかし,Web全体の検索という問題を考えた場合,果たしてすべてのWebページをランキングするのに十分な量のソーシャルリンクが集まるのかという点には疑問が残る.検索対象のカバレッジという点でFacebookGoogleに並ぶことは難しいのではないだろうか.


もしかしたらLikeボタンが爆発的に普及したら十分な量のデータが集まる可能性があるのかもしれない.けれども,Likeボタンがどの程度使われるのかという点についてもまだ怪しい点があると思う.そもそも,Likeボタンはどのような場面で使われるものなのだろうか.上の記事を読んだ限りでは,あるページの更新を知ることができる機能とあったが,更新が知りたいWebサイトなんて,ニュースサイトか一部のブログくらいじゃないだろうか.はてブのホットエントリーは見ても,みんなそのサイトの更新情報を知りたいと思うわけではないだろう.はてブがある種の投票システムとしても機能していて,利用者もそのことを知っていて利用しているように,Likeボタンについてもそれがどのように使われうるものなのかがわかってくるとまた話が違ってくるのかもしれない.


いずれにしてもFacebookの影響力がどんどん大きくなっているのを感じる.僕ももっと積極的につかってみるべきだと思う.けど,あれってひとりで使ってても面白くないんだよなあ..

*1:みんなが検索エンジンを使わなくなることが悪夢だと言っている可能性もあるかもしれないが,それは現状ありえないシナリオだと思う.Webを使って情報を探すときに,ブラウザの検索窓以上に身近なインタフェースは今のところ存在しない.