よい文章を書くための本2冊

自分は文章を書くのが苦手だ.夏休みの宿題の読書感想文は,夏休みの終わりに半泣きになりながら書いていた.こうしてblogを書いているのも,半分は物書きの練習のためだったりする.


書くのは苦手だが,いわゆる文章の書き方の指南書は好きで,何冊も読んでいる.野球少年がプロ野球選手に憧れるようなものか.違うか.というわけで,自分が読んだなかで特に有用だと感じた本を2冊紹介する.


理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理系の学生が卒論を書く前に間違いなく読んで(読まされて)いると思われる本.自分も大学4年のときに読んだが,まずこの本で理科系の文書なるものがあることを知れたことが大きかったように思う.自分に名文なんて書けないと思っている卒研生を,そんなもの書けなくてよい,伝わる文書が書ければよいと励まし,論文を書く気にさせてくれる本だ.


日本語の作文技術 (朝日文庫)

日本語の作文技術 (朝日文庫)

こちらも定番の本.読んでもらえる文書を書くために気をつけることについて書かれている.理科系の〜では,センテンスや論文全体の構成といった,どちらかといえばマクロな部分から話がスタートしているのに対し,こちらは読みやすい一文の構成の仕方や句読点の打ち方といったミクロな部分から話が始まる。

私見だがこの2冊は補間関係にあると思う.理科系の〜で文章をどのように構成するかを学び,日本語の〜で一文一文を読み易くする方法を学ぶ.そして最終的に読み易い理科系の文章が出来上がるというわけだ.理想的には.


と,このように自分が説明しても説得力がないような。とにかく今はblogを続けながら訓練していきたいと思う。