「良くも悪くも」という表現について

最近、「良くも悪くも」という表現をよく見かけるようになった気がする。「良くも悪くも○○的」とか「良くも悪くも○○製」みたいに、何かの性質を表現するのによく使われているみたいだ。


個人的にはこの表現が気にいらない。というよりは気になってしょうがない。良いのか悪いのかどっちだよって思ってしまう。しかも、大抵の場合は何がよくて何が悪いのかは説明されなかったりする。もっと言えば、その表現を使っている本人が何がよくて何が悪いのか分かっていないんじゃないかと思えるような時さえある。


てなわけで調べてみた。調べ方は簡単で、「良くも悪くも」と2003-2007までの年号を併せてGoogle検索して、ヒット件数をプロットしてみた。一応比較として「残念ながら」って表現の結果も載せてみる。比較対象は5年間であんまり使用頻度が変わってなさそうなものを選んだ。かなり適当な調査だけど、増加傾向にあるくらいは言えるだろう。

同様に、「いい意味で」とか「悪い意味で」という表現も気になったりする。たぶんこれらの表現に共通するハッタリ臭、つまり「うまく表現しているようで、実は何も伝えていない」感じが気になっているんだろう。